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コシナレンズ(フォクトレンダー・カールツァイス)の魅力

ある時期、EOSとEFレンズ以外のシステムをすべて手放し、断捨離を行った。
泣く泣く手放した機材もあったが、所有するEFレンズはエクステンダーを除いて8本。
うち、5本がLレンズである。
写り・本数ともに、これで不満などあるはずがない。

しかし、高性能なEOSのAFで撮影していると、F3やFM2で撮影していた頃を思い出し、物足りなさを感じることがある。
そんなとき、出会ったのがフォクトレンダーだった。

IMG_1268-77.jpg

最初に手にしたのが、ULTRON 40mm f2。
EF40mm f2.8STM登場直前に購入した。
ネットでの評判がすこぶる良いことが背中を押した。

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詳しく解説する知識と語彙を持たないのでうまく伝えることができないが、EFレンズのスッキリとした写りを現代的とするならば、このレンズはどことなくふわっとしていて、ノスタルジックな印象を受ける。
スナップ全般や室内での人物撮影に向いていると感じており、コンパクトさと相まって旅レンズに向いていると感じている。

何より魅力なのは、しっとりとしたトルクのあるピントリングや金属外装ならではの高い質感だ。
レンズのコンパクトさからは想像できない高い質感を持ち、その点ではAFレンズの及ぶところではない。
撮影の合間に、意味もなくピントリングの感触を楽しんでいることがある。

MX1_0415.jpg

これに味をしめて、次に手を出したのがコシナのPlanar 50mm f1.4。
評判では、Planarは魅力的な描写と気難しさを併せ持つレンズという印象があるが、まさにその通りのレンズだった。

_MG_9624.jpg
評判通り、開放のf1.4では少しフレアがかったやわらかい描写となる。
しかし、拡大してみるとピントはしっかり合っており、ハイライト部が滲んでソフトフォーカスっぽい描写となっている。
ソフトな描写というと、ややもすればネガティブな印象を受けるかもしれないが、このレンズの立体感はこれまでに使ったどのレンズにも勝る。光線状態が良い場合には、その魅力がさらに引き立つ。
Planar=ポートレートという図式があるが、きちんとピントをあわせることができれば神がかった描写となる。
子供や花の撮影に役立つレンズである。

_MG_9843.jpg
f4程度まで絞ると、普通の高性能レンズとして使える。
ピント面はシャープにぼけは優しく写り、その描写にはうっとりとさせられる。
同条件で比較していないので、感覚の話になるが、EF 24-105mmのf4と比較するとぼけの綺麗さはもちろん、ぼけの量もかなり大きいように感じる。
ピント合わせのシビアさも考えると、ふだんはf2.8〜f4あたりで撮影するのが使いやすい。

_MG_9735.jpg
このレンズはf8〜f11あたりで最もシャープに写る。
そこからさらに絞っていくと、とたんに眠い絵になってしまう。
開放のソフトな描写とは異なる単純に眠い絵であり、このスイートスポットの狭さがこのレンズをさらに使いにくいものにしている。

このレンズを使うと、前述の40mm f2などは、全域において使いやすい優等生レンズである。
強烈なクセのあるレンズだが、ハマった時の描写は神がかり的であり、早くも手放せないレンズになりつつある。

MX1_0413.jpg

さて、この2本は主に人物撮影を中心に使ってきたが、そんな折、フォクトレンダーSLシリーズのEFマウント生産中止というショッキングなニュースがアナウンスされた。
これは放っておくわけにはいかないと思い、Color Skopar 20mm f3.5か28mm f2.8のどちらを買うかさんざん迷った末、20mm f3.5を購入した。

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このレンズの特徴は、開放からシャープに写るが周辺光量低下が激しいことである。
しかし、EF 24mm f2.8もかなり周辺光量低下が目立つレンズだったので、まったく気にならない。
むしろ、人物撮影では周囲の余計なものを目立たなくしてくれるのが良いと感じている。
f11に絞り込んで、距離目盛りを3mに合わせ、ノーファインダーでバシバシ撮影する。
そんな使い方がぴったりのレンズである。

ULTRON 40mm同様、パンケーキでボディーにつけっぱなしでもコンパクトであり、金属外装の質感は非常に高い。
極端なクセがあるわけでもなく、ULTRON 40mmといっしょに持ち出しやすいレンズである。
軽量なEOS 6DとColor Skopar 20mm、ULTRON 40mmのセットは、F-801にMFレンズをつけていたときの撮影感覚にそっくりである。大きさ・重さ・難易度・写り・所有感・・・いろいろな要素が「ちょうど良い」と感じるのだ。使うほどに機材に対する親近感がどんどん湧いてくるとでも言えば、その魅力が伝わるだろうか。

MX1_0416.jpg
所有するコシナレンズは3本になった。
描写だけで言えば、EFにも素晴らしいレンズがある。しかし、この3本はどれも個性的で使っていることに喜びがある。
フォクトレンダーのカジュアル感、ツァイスの高性能、両者異なる個性をもっているが、どちらもとても魅力的なのだ。
シンプルな造りのレンズ群は、まさに一生モノと言える魅力をもっている。
コシナのレンズ群をシステムに加えたことにより、これまで自分の中で引きずっていたCONTAX Gマウントのレンズ群とNikon MF機の操作感への思いが吹っ切れた感じがしており、他マウントに手をのばそうとする私を思いとどまらせるブレーキになっている。

早くに生産中止になったApo Lanthar 90mm f3.5、このレンズも気になっている。
微妙なスペックとあまり使わない焦点距離であることが購入に「待った」をかけているが、こちらも在庫がある間に手に入れておきたい1本である。
Distagon 25mm f2も気になるし、Planar 85mm f1.4やSonnar 135mm f2も気になる。
コシナ沼はそうとう深そうで危険である。
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Comment

[1750] 羨ましいですね~

いやはや、レンズ沼にどっぷりですね(笑)。
確かに無機質・高画質と言える
高画質高性能(高価格)ズームとは
一線を画す描写ですね。
静物だと絞りで狙う雰囲気をコントロールする楽しみが有るでしょうね。
もっとも有る程度のスキルが無いと不満の方が多くなるでしょうが・・・。
残念ながら私にはレンズの描写を楽しむ腕前も感性も無いので
これらのレンズは宝の持ち腐れとなるでしょうが
使い手が良いと流石に違いますね。
拝見したお写真からは
レンズの味わいと言ったものが感じられるようです。

[1751] bigwest_1965さん、こんばんは

bigwest_1965さん、こんばんは。
下手の横好きなので、作例はともかく、フォクトレンダーのレンズは手にした時の「ちょうど良い」感がたまりません。
MFはAFポイントの切り替えがいらないので、とっさの時にはAFより素早く対応できることもあります。
AFの多点化はいいのですが、それを素早く選択できるインターフェイスはなかなか登場しませんね。

MFですばやくピント合わせができるかどうかは、スキルもさることながら、ファインダーの良し悪しが重要です。
F3のファインダーはピントのヤマがつかみやすく、MFでも不便と感じることはほとんどありませんでした。
EOSはファインダーが弱点なのですが、スーパープレジョンマットに交換するとかなり改善します。

[1753]

便利ズームばかりだと味気ないので違うレンズが欲しくなってネットで評判を調べたりします。
昔と違って今は評価サイトが多いので迷ってしまいます。突撃したいけどできないので見るだけで終わりますが。
コシナもフォクトレンダーのスコパーくらいから持ち上げ方が変わって今や有数のレンズメーカーだからえらいことです。
橋杭岩とか白崎海岸とかシンプルなレンズ2本だけとかで行きたいものですね。

[1755] ちよほかさん、こんばんは

ちよほかさん、こんばんは。
趣味で写真を楽しんでいると、カメラに求めるものは必ずしもハイスペックとは限りません。
自分が使っていて気持ちいいかどうかが一番大切であって、それを追求するほどに、1つの機材ですべての条件をみたすものがなく、それが機材沼へ足を取られる原因になります。
評価サイトの多さは情報収集の上では便利ですが、使い手の経験年数や評価の公平さによって書かれている内容の受け止め方が変わるので、間違った情報に踊らされないように気をつけたいものです。
フォクトレンダーは、評価者によっては今どきこの価格で売られている事自体が非常識と受け止められる可能性もあるレンズです。
もっとも、そういう人は、このレンズを購入するに至らないとは思いますが・・・

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