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がんばれ!三岐鉄道北勢線

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去年の夏、三岐鉄道、三岐鉄道北勢線に乗車しました。
今年のGWは三重方面に撮影に行ったときに三岐鉄道へも撮影に行ったのですが、
当時記事にしようと思いそのままになっていた北勢線について取り上げてみようと思います。

北勢線は、軌間762mmを採用し、現存する数少ないナローゲージの路線です。
ナローゲージとはいえ、西桑名~阿下喜間は20.4kmもあり、乗車時間も約50分となる長い路線です。
かつては近鉄北勢線という近鉄の一路線でしたが、累積赤字のために近鉄が廃止を打ち出した後、三岐鉄道に移管されて現在に至ります。

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起点の西桑名は、近鉄・JR桑名駅のロータリーの片隅にあります。
赤字ローカル線とはいえ、もともと大手私鉄の一路線だけのことはあって、
小さな駅、小さな列車ながらも自動改札が完備されています。

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車両はこのような小型のもので、3両編成ばかり見かけました。
1形式かと思ったのですが、いろんな形式がごちゃまぜになって編成が組まれているようです。
8月の乗車でしたが、乗った電車はすべて非冷房でした。
今では珍しくなった上下2段式の窓をガタガタと開け、外から入ってくる風で涼を取るというのは、
ローカル線ですら冷房が当たり前になった今の鉄道から見れば逆に新鮮な気分になりました。

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軌間762mmといってもピンと来ませんが、標準軌と比べると約半分の間隔で、実際に見ればその狭さがよくわかります。普通の枕木が使われていますが、ここではその枕木の長いこと・・・
遊園地を走る汽車のような可愛らしい、だけど本格的な軌道です。

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軌間が狭ければ当然車両の幅も狭く、車内は向かいの乗客同士の足と足が触れ合うんじゃないかと思うほどの間隔。
閑散とした車内でこの狭さが問題になることはありませんが、混雑時は隣の車両まで通路を移動するのは難しそうです。
よくみれば天井からぶら下がっている吊り広告も1枚です。

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そんな北勢線ですが、列車運行本数は意外に確保されており、日中や夜間でも西桑名駅では1時間に2本が確保されています。途中駅で、反対方向の列車と対向。駅名標の高さと電車の天井を比べれば、電車の背の低さがよくわかると思います。

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北勢線の運行継続にあたっては行政の補助もあるようで、駅や踏切、線路等の施設についても近代化が進んでいるところも見受けられます。
バリアフリー対応も進んでおり、点字ブロックの設置はもちろん、車椅子対応自動改札も設置されていました。
途中の大泉駅では道の駅のような地域の物産センターと駅が併設されており、広い無料の駐車場も備え付けられていました。
パーク・アンド・ライドもしやすい環境整備が進められています。
ただ、最近のエコカーブームを考えると、パーク・アンド・ライドには逆風が吹いていると言わざるを得ないですね。
パーク・アンド・ライド利用者には、何かしら特典が必要かもしれません。

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途中の楚原までの運行が約半数となっています。
楚原駅は、半数が折り返しとなるだけあって、乗降もわりと多い駅でした。

この駅は昔からの北勢線の駅の姿をそのまま残していますが、緑のビニールテントやゴミ箱・ベンチ・駅名標のデザインなど、近鉄の駅そのものといった佇まいです。

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楚原で次の列車を30分待って、終点阿下喜に向かいます。
路盤の強化工事等もされていないようで、列車はガタガタと激しく揺れます。
車内は蛍光灯がついておらず、うっすらと茂みに覆われた中を電車が走ると真夏の日中とは思えない薄暗さです。
おまけに非冷房。
タイムスリップしたような気分になりますが、それも北勢線乗車の楽しみのひとつです。
乗客はますます少なくなり、貸切気分を満喫します。
ロングシートの車内でビールまで飲み始め、いよいよダメモード全開です。
休日昼間のビールは、なぜこうまで幸せなのでしょう。
けたたましい音を立てて走る電車の走行音をBGMに、ほろ酔いの頭を自然の風が覚ましてくれます。

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終点阿下喜に到着。意外なほど、近代的な駅です。
北勢線に対する地元の愛着が伝わってくる、そんな立派な駅でした。

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駅舎もまた立派なもの。
このあたりには温泉があるようで、乗車券とセットになった切符の販売もされていましたが、
阿下喜温泉の玄関口としての役割も期待しているのでしょうね。
駅前にはロータリーがあり、タクシーも待機していました。
この日はここからタクシーで三岐鉄道伊勢治田駅に向かい、三岐鉄道の乗車も果たしますがそちらはまだ後日。

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駅の横は鉄道博物館として整備されており、鉄道模型のレイアウトのようなコースまで整備されていました。
その中央には転車台があり、奥にはレストア中の古い車両と車庫がありました。
地元、そして三岐鉄道の「北勢線を残そう」という熱意が伝わってきます。

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自動車が主役のこの時代、鉄道にとっては厳しい状況です。自動車の進歩はめざましく、以前はリッター8kmも走れば満足していたものが、今ではリッター15kmぐらいは走ってほしいと思うようになりました。それほど燃費が向上していますし、高速代も5000円以上かけるようなものではないという感覚になってきました。
そんな状況の中、地方ローカル線を取り巻く状況は非常に厳しく、北勢線も廃止をまぬがれたとはいえ今後の状況次第ではどうなるかわかりません。特に、このような盲腸線のローカル線は、よほど特徴的な施設でもない限り、存続は難しいです。
「乗って残そう北勢線」というポスターが駅に貼られていましたが、鉄道ファンである以上、撮るだけではなく定期的に乗車もして存続に貢献したいものです。特にこの路線はナローゲージという点でも貴重な存在です。
次に訪ねるときには、阿下喜温泉とセットの乗車券を購入したいなあと思いながら、北勢線を後にしました。

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Comment

[1153]

こんばんは。
三岐鉄道には何回か連れていかれた記憶があります。
沿線は水田や麦畑が広がってのどかな場所でした。
この電車には乗ったことがありませんが、車内の通路はやはり狭いですね。
確か、どこかの会社の宣伝のラッピングをした電車もあったように思いますが、
やっぱり黄色の塗装が一番ですね。
でも、宣伝広告をだしてくれるローカル電車の存続には大事な存在ですね。

[1154] 4001レさん、こんばんは

4001レさん、こんばんは。
三岐鉄道といっても、三岐鉄道と北勢線ではまるでカラーが違います。
三岐鉄道は貨物輸送が特徴的ですし、北勢線はナローゲージ。
どちらも特徴ある路線で、足を運んでみる価値のある路線だと思います。
ラッピング車両は見ませんでした。時期的なものでしょうか。
向こうに見える藤原岳の山容が美しく、藤原岳と絡めて撮影したい路線です。

[1155] こんばんは

こんばんは。
この線の自動改札ですが、三岐鉄道になってから導入されてます。それも順次で一度に導入ではありませんでした。自動改札が導入される前は近鉄時代も含め、ワンマンと称しながら、車掌相当の乗員がいまして切符を売っていました。今は全駅自動改札化されたので完全ワンマンです。なお、桑名方面の馬道だけ自動改札がないので、ここで降りると、運転士がチェックに入ります。

この線は相当手が入ってますが、三岐が引き受ける条件として近鉄のままでは行わないということになっていました。

[1156]

外観は遊園地の中を走るおとぎの国の列車のようで
中へ入ると向いの人と足が当たりそうになるくらいの狭さ
おまけに冷房なし(冷房ありもありますが)と初めて乗車した時は
いろんな衝撃がありましたが、今では北勢線、三岐線ともに
大好きになりました。時々仕事で乗車しています。

[1157] 埼玉の人さん、こんばんは

埼玉の人さん、こんばんは。ようこそ、おいでくださいました。
自動改札はてっきり近鉄時代に整備されたものかと思っていたのですが、違ったんですね。
設備が近代的なので驚きましたが、三岐鉄道に移るときにかなりテコ入れされたんですね。
本家本元の三岐鉄道は有人駅が多かったので、かなり対照的な感じがします。

[1158] beach-windさん、こんばんは

beach-windさん、こんばんは。
三岐鉄道には大都市の鉄道で失われた光景が残っていますね。
仕事でここを利用できるとはうらやましいです。

[1159] はじめまして

R25さんはじめまして

先日当ブログの方にお越し下さってコメントを頂き有難うございます。
リンクの件ですが喜んでお受けさしていただきますので、こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

[1160] ハビジンさん、こんばんは

ハビジンさん、こんばんは。リンクの件、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。

[1161]

北勢線が美濃町線みたいな結末にならなかったのはよかったです。
車両の大型化もスピードアップも無理そうなのですが、駅の統合に自動改札化で工夫していますね。
近鉄の時に一度乗ったきりなのでどう変わったか見てみたいです。

[1162] ちよほかさん、こんばんは

ちよほかさん、こんばんは。
道路の整備が進み自動車の高性能化が進むのに対し、鉄道は旧態依然とした姿のまま放置されているところが大半です。
廃止はまぬがれたとはいえ、決して安心出来る状況ではありません。どうやって活性化するか、大きな問題を抱えたままです。
いなべ市役所がある楚原付近では車窓からイオンが見えましたが、この先にあるのかなと思ってみていても全然近づく気配はありません。
地図で確かめると直線でも1.6km。鉄道の需要を引き出すためには、沿線に集客力のある施設を集中させることも必要ですね。

[1170]

  日本で数少ないナローゲージの路線。北勢線。通勤需要だけではなく行楽需要をどう獲得するか今後の課題の様に思います。

[1179] はぐるまさん、こんばんは

はぐるまさん、こんばんは。
行楽需要ですか。快適とは言えないこの車両には難しい使命ですね。
いっそ、ナローゲージにふさわしいかわいい車両を走らせてみてもいいかもしれません。

[1186]

こんばんは。
良いですねー!!
この鉄道、一度は行ってみたいと思っていました。
実際に見たら、どれほど軌間が狭いのか見てみたいです。

車内の写真凄いですね。
足がぶつかりそう・・・。

[1188] E-Soichiroさん、こんにちは

E-Soichiroさん、こんにちは。
予想に反して近代的な設備に驚きましたが、それでも非冷房の車両や昔ながらの雰囲気の駅など、懐かしさを感じる要素も残っています。
経営状態は厳しいようですが、貴重なナローゲージ、ぜひ活路を見出して生き残って欲しいものです。

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